SynergyTOKYO全製品完全ガイド|TIAMAT・FORCE・PIECE・HEARTS・BELLE・EVER・eimiy 美容師のための使い方&スペック大全

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髪質改善縮毛矯正
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SynergyTOKYO全製品完全ガイド|TIAMAT・FORCE・PIECE・HEARTS・BELLE・EVER・eimiy 美容師のための使い方&スペック大全

SynergyTOKYO全製品完全ガイド|TIAMAT・FORCE・PIECE・HEARTS・BELLE・EVER・eimiy 美容師のための使い方&スペック大全

SynergyTOKYOは、現場の美容師の声から生まれたプロフェッショナルブランドです。宮本栄一氏監修のもと、縮毛矯正・パーマ・カラー・トリートメントのあらゆる工程をサポートする処理剤・薬剤・専用アイロンを展開しています。ラインナップが多岐にわたるため、「結局どれをどう組み合わせればいいのか分からない」という声も多く聞かれます。

この記事では、TIAMAT(専用アイロン)、FORCE(高濃度処理剤)、PIECE(アルカリ・酸熱系サポート剤)、HEARTS(縮毛矯正・パーマ剤)、BELLE(後処理・トリートメント系)、EVER(システムトリートメント)、eimiy(アンジー・ネクター・マーキュリー)という全シリーズを、スペック・成分・使い方まで一つひとつ整理しました。この記事を読めば、SynergyTOKYOの製品体系を一通り把握できる内容を目指しています。

目次

  • TIAMAT(ヘアアイロン)
  • FORCE series(ケラフォース/セルフォース/キトフォース/カクテルウォーター)
  • PIECE series(ピースアルファ/ボンド/コンク/ゼロ)
  • HEARTS series(ハーツH/M/B/S/J9・J6/G80)
  • BELLE series(ベルバフ/クロロ/ポーション/リセット)
  • EVER series(EVER1st/EVER2nd)
  • eimiy series(アンジー/ネクター/マーキュリー)
  • 組み合わせ実例・まとめ

TIAMAT(ヘアアイロン)

「ティアマト アルティメットワイド」は、髪質改善美容師300人以上の声をもとに、金型から起こしたフルオーダー設計の髪質改善専用プロフェッショナルアイロンです。メイドインジャパンにこだわり、既存のワイドプレートアイロンが抱えていた構造的な課題を、複数の新機構で解決しています。

電源 AC100V 50/60Hz
プレートサイズ W90mm × D55mm
プレート素材 アルミプレート × 特注バイコート加工
温度設定 50〜200℃
本体サイズ W253mm × D58mm × H42mm
本体重量 282g(コード無)/450g(コード込み)
コード長さ 3.7m
利き手 両利き対応

構造面でのこだわり

  • Ω(抵抗値)の職人管理:多くのアイロンはプレート上下のヒーターの抵抗値がバラバラで、表示温度と実温度に10〜20℃の誤差が生じることがあります。TIAMATは上下のヒーターの抵抗値を職人が手作業で確認・統一し、設定温度からのズレを極限まで排除しています。
  • デュアルヒーター搭載のアルティメットワイドプレート:プレート幅を広げるほど熱ムラが起きやすくなるため、従来のワイドアイロンは幅を広げられませんでした。TIAMATはデュアルヒーターを採用することで、幅広プレート全体への均一な熱供給を実現し、通常サイズと同等以上のパワーを確保しています。
  • 特許申請中の新世代スプリングシステム(パーフェクトバランサー):上下両面にスプリング構造を採用し、圧力を自然に分散。手の小さい方や初心者でもプレス圧が均一になり、タンパク変性が起こりにくい設計です。根元の線折れ防止、カラーの沈み込み抑止、仕上がり質感の柔らかさ向上につながります。熱を入れる前はプレートに隙間がありますが、加熱後数分でぴたりと閉じる設計のため、隙間や多少の「パカパカ」感は正常な状態です。
  • 特注バイコートプレート:現在主流のセラミックコートではなく、無垢のアルミプレートに特別なバイコート加工を施した仕様。この加工は国内でも限られた業者でしか対応できず、高コストですが、熱の入りの質を最優先した選択です。

使用して変わること

仕上がりの質感向上、アイロンワークのスピード向上、過去最速クラスの熱入れスピードが体感できます。特に、マーキュリー(後述)などの還元ブースターを使用する高難易度毛には、TIAMATの精密な熱管理との相性がさらに活きます。

価格についての考え方

専用設計のワイドプレート、特注バイコート加工、デュアルヒーター構造、Ω管理の職人工程、高精度温度制御、特許申請中のスプリング機構、耐久・軽量化された専用パーツ、コードの太さ・長さへのこだわり、個体ごとのシリアルナンバー管理によるアフターサポート体制など、複数のこだわりが積み重なった結果としての価格設定です。ヒーターを2個搭載しているから高いという単純な話ではなく、メイドインジャパンでの職人による手作業がベースにあることを理解しておくと、価格への納得感が変わります。

FORCE series

FORCE seriesは、縮毛矯正・パーマ・カラーの前処理・中間処理・後処理に幅広く使える高濃度処理剤群です。ケラフォース(ケラチン系)、セルフォース(脂質系CMC)、キトフォース(キトサン系皮膜形成)の3種類があり、それぞれ役割が異なるため、単体でも組み合わせても効果を発揮します。専用の希釈水である「カクテルウォーター」もあわせて展開されています。

ケラフォース

pH 7(中性)
極性 アニオン
主成分 ヒートケラチン・活性ケラチン・生ケラチン(低分子〜高分子を独自バランスで配合)

超高濃度のオールケラチン処方で、アイロンの熱から髪を守りながら、ヒートアクティブ効果によって熱を味方につけ、ツヤと弾力を与えるサポート剤です。pH7に設定されているため、どんな施術に組み込んでも邪魔をしません。前処理・中間処理・後処理のすべてに使える汎用設計です。

使い方

  • 薬剤in(原液):アルカリカラー総量に対して10%in(毛髪強度・質感UP)。パーマ・縮毛矯正の薬剤(中性〜アルカリ性)に10%inすることで、有効成分が毛髪内部まで入り込みやすくなり、特に縮毛矯正の毛先で広がりを抑えてしなやかに仕上がります。
  • 3〜5倍希釈:中間処理や後処理として、ドライヤーやアイロンなど熱工程の前にポンプフォーマーやスプレイヤーで塗布。熱焼け防止にもなり、縮毛矯正の中間処理では感覚的だった熱コントロールがしやすくなります。
  • カラー前処理:カラー前にシャンプー台やお席で満遍なく塗布。過剰なアルカリダメージを緩和し、色ムラの予防にもなります。

キトフォース

pH 6(中性域)
極性 アニオン
推奨希釈 原液〜2倍
主成分(分子量) カルボキシメチルキトサンサクシナミド(500,000)/ヒドロキシプロピルキトサン(800,000)/カルボキシメチルキチン(1,000,000)

超高性能キトサン3種類を独自配合した処理剤で、毛髪に皮膜を形成し、アイロンの熱から髪を守りながら艶やかな仕上がりに導きます。中性域のためどこに組み込んでも施術の邪魔になりにくく、特に中間処理・後処理で真価を発揮します。「擬似キューティクルの作製」という表現がされるほど、表面の質感づくりに優れた成分です。

使い方

  • 中間処理時:デジタルパーマ・縮毛矯正の中間処理でスプレイヤーやポンプフォーマーを使って塗布。保水膜を形成し、熱によるリスクを低減します。
  • 後処理時:仕上げのトリートメント工程で数プッシュ塗布し、お手持ちのアウトバスオイルと合わせて乾燥。仕上げにアイロンで脱水することで、さらに定着しやすくなります。「つるっとした風合い」が特徴です。

セルフォース

超特濃ベースの脂質型CMC処理剤で、特濃特殊エルカラクトンを配合しています。通常品の約15〜20倍の濃度になるため、原液〜3倍希釈で好みに合わせて調整してください。原料に近い濃度のため、軽度のポーラス毛であればセルフォース単体でも質感向上が狙えます。濃度が高いため、ポンプフォーマーでは泡立ちにくいことがあり、その場合はスプレイヤーの使用がおすすめです(後述のカクテルウォーターで希釈すると泡立ちが改善します)。

使い方

  • シャンプー台やセット面で、原液〜3倍希釈したものを全体に満遍なく使用します。
  • 流しても流さなくても、その後のドライ・脱水工程で60℃以上の熱が加わることで、高濃度エルカラクトンなどの成分が反応し、髪質改善効果が生まれます。
  • トリートメント単体としても、縮毛矯正の中間・後処理としても使用可能。ダメージ毛には特に効果を発揮します。
  • セルフォースの後にケラフォース・キトフォースを重ねることで、フォースシリーズ同士の相乗効果がさらに高まります。

カクテルウォーター(FORCE series専用希釈水)

FORCE seriesを希釈する際に、水の代わりに使うことを推奨される専用ベースウォーターです。通常の水で希釈するよりも、特殊浸透促進成分によってFORCE seriesの浸透性がさらに高まり、シリル化コラーゲンの配合により保湿力とアイロン操作性、質感が向上します。また、希釈後の品質保持にも寄与し、濃度の高いケラフォースなどが時間経過とともにタンパク質特有の匂いを発しやすい問題を長期間抑えられます。セルフォースの泡立ちにくさも、カクテルウォーターで希釈することで改善されます。

PIECE series

PIECE seriesは、アルカリ・酸のバランスをコントロールすることで、あらゆる薬剤施術をサポートするクリーム・リキッド群です。前処理での膨潤コントロールから、アルカリ酸熱トリートメントの組み立てまで、pHの引き算・足し算を担う中核シリーズです。

ピースアルファ

pH 11.0±
アルカリ度 8.0
主成分 アルギニン濃度12%・リシン濃度2%(塩基性アミノ酸)+炭酸グアニジン・尿素(2025年5月リニューアルで追加)

業界最高峰クラスのアルカリクリームで、薬剤が結晶化するギリギリの濃度まで攻めた処方です。特定の製法でしか作れない濃度になっています。pHコントロールを目的に、前処理・中間処理・アルカリ酸熱など、あらゆる施術のサポートに使える汎用性の高いクリームです。2025年5月のリニューアルで炭酸グアニジンと尿素が追加され、膨潤度の向上と、より柔らかい仕上がりを実現しています。

使い方

  • 前処理:カラー前、縮毛矯正1液前、トリートメント前に適量を毛髪へ。疎水部の膨潤を促し、後に続く施術の効果を底上げします。
  • アルカリ酸熱トリートメント:グリオキシル酸(ピースボンド)と混ぜて酸を中和させることで実現。比率はピースアルファ5:ピースボンド1、この時のpHは約5.5〜6になります。効果をさらに高めたい場合はピースコンクも併用します。

ピースボンド

ピースアルファとの併用でもっとも使いやすいよう調整された、グリオキシル酸濃度30%のリキッドです。ピースアルファと5:1の比率で混ぜて塗布することで、アルカリ酸熱トリートメントが可能になります。通常のグリオキシル酸単体使用のデメリットを、アルカリと組み合わせることで打ち消しており、架橋効果の高いトリートメントをコストパフォーマンスよく提供できます。他の処理剤と併用することが推奨されています。

ピースコンク

pH 11
アルカリ度 15
主成分 リシン(塩基性アミノ酸)+炭酸グアニジン

ピースアルファよりもさらに強力な、添加型のアルカリトリートメントです。炭酸グアニジンは架橋効果とパワーを持ちながら、他のアルカリ剤よりダメージが少ないとされ、パーマ剤に加えるとウェーブ効率を引き上げる特性もあります。

使い方

  • 基本の使い方(アルカリ酸熱の強化):ピースアルファ:ピースコンク:ピースボンド = 1:1:30%の比率で、より柔らかくしなやかな仕上がりになります。
  • HEARTS seriesへの応用:矯正剤への添加率とアルカリ上昇量は薬剤メーカーの基材次第で変動するため一概には言えませんが、目安として矯正剤に10%添加でアルカリ度が約1.35上がる計算になります。アルカリパワーを底上げしたい場面で活用できます。

Q. アルカリ剤で髪は傷みますか?

A. アルカリ剤単体で直接ダメージにつながることは少なく、多くは「アルカリ+別の要因」で傷みます。ピースコンクは毛髪に含まれる塩基性アミノ酸であるリシンを含むため、従来のMEAなど不揮発性アルカリ剤に比べて、安心感だけでなく毛髪修復への期待もできる設計です。

Q. ピースアルファでのプレ膨潤・チェンジリンスをピースコンクに置き換えられますか?

A. 可能ですが、プレ膨潤の目的でそこまで強いアルカリが必要なケースは多くありません。コストバランスと使いやすさを考えると通常はピースアルファのままがおすすめで、アルカリ力が足りないと感じたときにピースアルファへピースコンクを添加して強化する使い方が現実的です。

ピースゼロ(2026年5月リニューアル:ピースゼロneo)

内容量 2000ml
pH 5.0±
リニューアル内容 EDTA-2Naを追加配合し、キレート効果をプラス

業務用のクレンジングシャンプーです。石油系・高級アルコール系の界面活性剤を使用せず、頭皮への負担を抑えながら、活性剤濃度自体を極限まで高めることで洗浄力を確保しています。古くから石鹸にも使われてきた安全性の高いソープナッツエキスを配合し、地肌にも施術者の手にもやさしい設計です。頑固な油分や薬剤の付着物をしっかり除去したい場面、前処理としての頭皮・毛髪クレンジングに向いています。

HEARTS series

HEARTS seriesは、nex宮本栄一氏とSynergyTOKYOが共同開発した縮毛矯正・パーマ剤の中核ラインです。アルカリ剤にアルギニンを採用することで、従来のモノエタノールアミン系アルカリ+チオメインの組み合わせに比べて反応が穏やかになり、髪を焦らせず、じっくりと時間をかけて反応させられるのが最大の特徴です。「優しくて強い」という表現がよく使われます。

スペック早見表

製品 pH AL TG 還元剤 アルカリ剤
ハーツH(2026年7月末リニューアル) 8.8± 3.5ml 10.9% チオグリコール酸 アルギニン
ハーツM 8.6± 3.5ml 7.0% チオ乳酸・チオグリセリン・グアニルシステイン -
ハーツB 8.8 5.5 7.0% チオグリセリン・システアミン(HCL) アルギニンのみ
ハーツS 6.0 0.0 5.0% チオグリコール酸システアミン・チオグリセリン ノンアルカリ
ハーツJ9 9.0 2.0 7.0% システアミン・チオグリセリン・チオ乳酸 アルギニン
ハーツJ6 6.0 0.0 5.0% チオグリコール酸システアミン・チオグリセリン ノンアルカリ

ハーツH(2026年7月末リニューアル)

pH 8.8±
AL 3.5ml
TG 10.9%(旧10.5%から向上)
還元剤 チオグリコール酸
アルカリ剤 アルギニン
新配合 ペリセア®・ベタイン追加配合

「原点こそ頂点」をコンセプトにした、HEARTS seriesの基準となる医薬部外品基材の還元剤です。スペック上は高いTG値でありながら、アルカリ剤を全てアルギニンにすることで、従来の還元剤に比べて軟化・膨潤が起きにくく、安心して時間を置くことができます。マスキング成分も配合されており、薬剤特有の嫌な臭いも低減されています。同スペックの他社還元剤と比べても、癖の伸びの良さとアイロンワークのしやすさに設計上のこだわりがあります。汎用性の高いメインの矯正剤として使用できます。

ハーツM

pH 8.6±
AL 3.5ml
TG 7.0%
還元剤 チオ乳酸・チオグリセリン・グアニルシステイン

細毛軟毛・エイジング毛に特化したHEARTS series最新弾です。粘性は頭皮につきにくい固めのテクスチャーで、根元まで攻めやすい設計になっています。主要還元剤のチオ乳酸は、通常のチオグリコール酸のように毛髪内部の奥まで作用し続けるのではなく、一定のところで止まる働きをします。細毛軟毛やエイジング毛の過還元・熱焼けは、必要以上に内部へ働きかけてしまうことが原因であることが多く、ハーツMはこの構造的な問題に対応するために開発されました。また、グアニルシステインは還元剤でありながら、キューティクル層にSS架橋を作るトリートメント的な働きも持っており、質感・風合いともに難しい髪に効果を発揮します。

ハーツB

pH 8.8
AL 5.5
TG 7.0%
還元剤 チオグリセリン・システアミン(HCL)
アルカリ剤 アルギニンのみ

ハーツHでは物足りない場合に使う「ブースター」的な位置づけの製品です。天然オイルで薬剤自体を黄色く着色し、塗り分けやブーストした箇所が視覚的に分かりやすいようリニューアルされています。ピュアシステアミンではなくシステアミンHCLを採用し、アルギニン処方と組み合わせることで、ピュアシステアミンよりハリコシのある艶やかな仕上がりになりやすく、チオグリセリンが柔らかな独特の風合いをサポートします。アセチルグルコサミンの配合により、縮毛矯正やデジタルパーマにおけるタンパク変性を防ぎ、カラーが沈みにくくなる効果も期待できます。

ハーツS

pH 6.0
AL 0.0
TG 5.0%
還元剤 チオグリコール酸システアミン・チオグリセリン

低pHでも還元効率の高いチオグリコール酸システアミンをベースにした、ノンアルカリタイプの還元剤です。ブリーチ毛など、アルカリ域の薬剤が使いにくい髪への対応力が高く、ほぼハーツHと割って使われることが多い製品です。熱変性防止成分のアセチルグルコサミン、活性ケラチン、架橋成分のトステアも配合されており、S系還元剤として国内トップクラスの使いやすさとされています。

ハーツJ9/ハーツJ6(デジタルパーマ専用)

ハーツJ9 pH9.0/AL2.0/TG7.0%/還元剤:システアミン・チオグリセリン・チオ乳酸/アルカリ剤:アルギニン
ハーツJ6 pH6.0/AL0.0/TG5.0%/還元剤:チオグリコール酸システアミン・チオグリセリン

デジタルパーマに特化したジェルタイプのカーリング剤です。J9とJ6を組み合わせて使うことで、あらゆる髪質に対してアイロンで巻いたような再現性の高いデジタルパーマを提供できます。

ハーツG80

コスメタイプの薬剤に添加することで施術の幅を広げる、GMT濃度80%の原液タイプです。業界の中でもコストパフォーマンスに優れています。なお、後述する「マーキュリー」はハーツGと同じ還元値40に調整された特殊ブレンド還元ブースターで、G系の考え方をベースに開発されています。

BELLE series

BELLE seriesは、施術の「後処理」を中心に、還元・酸化の反応サポートから、酸熱トリートメント、残留オキシの除去まで、仕上げの質を底上げするアイテム群です。

ベルバフ

pH 4.5
極性 アニオン
主成分 レブリン酸×りんご酸×高分子ケラチン×ミルスタイル(SynergyTOKYO初採用成分)

レブリン酸系処理剤の中でも特に効果的に仕上げられた、多用途トリートメント剤です。ミルスタイルは熱から髪を守りながら、熱を加えることで毛髪強化になるというSynergyTOKYO初採用の成分です。

使い方

  • 酸熱トリートメントとして:適量を塗布し15〜20分放置(加温できればより効果的)してから流し、仕上げに脱水することで架橋効果と質感向上が得られます。ピースシリーズのアルカリ酸熱ほど架橋効果は強くありませんが、単体ならではの柔らかさが特徴です。
  • 縮毛矯正リタッチ時の毛先保護として:還元剤の付着を防ぎながら、ベルバフの有効成分が浸透してトリートメント効果を発揮します。
  • 縮毛矯正時のバッファーとして:過膨潤・過還元になった緊急時に被せることで反応を抑えられます。りんご酸の効果で、他の酸で止めるよりもクセが伸びやすい状態を保てます。
  • トリートメントツールとして:CMC成分や疎水物の後に塗布すると、結合水の補強・毛髪強度向上・質感向上につながります。10〜20分放置が効果的ですが、すぐ流しても効果を感じられます。最後にアイロンで脱水すると架橋効果と成分の定着が高まります。
  • ブリーチへの混ぜとして:カラー剤総量の10%を混ぜることで、キューティクル剥離などの損傷リスクを下げられます。

ベルクロロ

矯正施術や各施術の後処理をサポートするカスタムツールで、銅クロロフィリンとリンゴ酸をベースにしています。1剤・2剤への添加や後処理として使うことで、還元・酸化の反応をサポートします。

使い方

  • 1液添加(2〜3%):銅イオンの働きで毛髪内のケラチンや配合ケラチンに結合し、還元の効率を安定させます。還元値そのものが上がるわけではありませんが、施術の安心度や時間短縮効果が高まります。ケラチン系物質を含むHEARTS seriesとは特に相性が良く、リンゴ酸によって癖も伸ばしやすくなります。副次効果として薬剤の消臭効果もあります。
  • 2液添加(3〜5%):酸化促進効果により、還元剤を酸化反応させきることで毛髪への残留を抑え、酸化エラーによる後日の劣化を防ぎます。2液を流した後のチェンジリンスとしても使用可能です。
  • カラー乳化時(1〜3%、お湯でチェンジリンス):酸化促進により完全発色を促し、残留アルカリやカラー剤の匂いなどのデメリットをサポートします。

ベルポーション

pH(原液) 2.5±
酸性成分濃度 25%
推奨希釈 5〜10倍
主成分 リンゴ酸・クエン酸・レブリン酸・アスパラギン酸・ソルビトール・酢酸ナトリウムなど(4種の複合酸+10種のアミノ酸)

毛髪のpHを穏やかに弱酸性へ導くアシッドリンスで、縮毛矯正・髪質改善・カラー後・パーマ後、あらゆる薬剤施術の最後の「引き算」として使用します。

  • 残留アルカリ除去(酢酸ナトリウム)
  • 毛髪バッファー効果(レブリン酸)
  • 消臭(リンゴ酸)
  • 手触りUP(ソルビトール)
  • 毛髪補強(アスパラギン酸)

酸リンスのため、カラー直後に使用すると多少の色落ちが起こります。リタッチカラー時など、現場の感覚に合わせて使用タイミングを判断してください。

ベルリセット

残留オキシ除去のための後処理剤です。カタラーゼと、カタラーゼよりも低分子化されたスーパーオキシドジスムターゼという2種類の酵素を最適バランスで配合し、残留オキシと活性酸素にアプローチしてフリーラジカルを除去します。カラーやストレートの仕上がりをもう一段階引き上げるとともに、その後のダメージを抑制します。髪質改善成分も含むため、シンプルな「引き算」のトリートメントメニューとしても活用できます。

活性酸素が頭皮環境に与えるデメリット

白髪が生えやすくなる、薄毛になりやすくなる、毛髪のハリコシ低下、抜け毛が起きやすくなる、などが代表的な例として挙げられます。

使い方

カラーシャンプー後、もしくはストレート2剤(オキシ)のお流し後に、アプリケーターなどで20ml前後を毛髪全体に馴染ませ、泡を流します。その後トリートメントを塗布して仕上げてください。

EVER series

EVER series(Ever System Protection = ESP)は、宮本栄一氏監修のもと、大手クリーム工場とSynergyTOKYOが共同開発した、日本最高峰クラスのシステムトリートメントです。EVER1st・EVER2ndの2ステップを基本とし、FORCE seriesなどの処理剤と併用することで、インナー・アウターともに仕上がりの幅がさらに広がります。

EVER1st

毛髪内部まで浸透補修するナノCMCとPPG-2アルギニンで毛髪を補修しつつ、エルカラクトンとメドフォームδラクトンを高配合したトリートメントです。毛髪表面のベースとコンディショニングを整える役割を担い、EVER2ndと組み合わせることでトステアなどの特殊成分がより効果的に働きます。

EVER2nd

トステアとエルカラクトンを配合した、外部被膜補修型のシステムアウタークリームです。EVER1stの後に使用することで、浸透・吸着・持続力がさらに高まります。トステアの効果によって毛髪の形状記憶をサポートしながら、13種の天然オイルと高分子成分を独自バランスで配合。しっとりしているのに熱を加えるほどサラサラになる質感が特徴で、特殊処方によるクリーム系髪質改善メニューのメンテナンスとして効果的です。

もっともシンプルな使用方法の一例

  1. ケラフォースを塗布

    あらかじめケラフォースを塗布した毛髪を用意します。

  2. EVER1st・EVER2ndを塗布

    重ねて塗布します。

  3. 10分ほど放置

    放置なしでも使用可能です。

  4. お流し

    その後、ピースピュアトリートメントを塗布してお流しします。

  5. 熱処理

    熱保護系の処理を行いながら、軽くアイロン処理をします。トステアはアイロンだけでなくドライでも効果を発揮しやすいため、最後のアイロン工程はサロンの意向にお任せできます。

eimiy series(アンジー/ネクター/マーキュリー)

eimiyは、CMC・疎水化処理・還元ブースターという、それぞれ異なる役割を持つ3製品で構成される、宮本栄一氏開発の看板シリーズです。特にアンジーは「日本一選ばれてるCMC」として、多くの髪質改善美容師の必需品となっています。

アンジー(パーフェクトCMC)

pH 6.0
極性 カチオン
内容量 1000g
粘性 セラムタイプ(緩め)
使用方法 原液

2023年2月の発売から2周年を迎え、大幅にアップデートされたCMC製品です。オレイン酸・パルミトレイン酸などの不飽和脂肪酸CMC、数種類のセラミドとコレステロールを含むナノカプセル(粒径50〜100nm、通常クリームの100分の1程度)、カチオン18MEA、アルギニン、コラーゲンPPT、高濃度ベタイン(3.3、業界最高峰の浸透圧)などを配合し、新たに架橋成分「トステア」も追加配合されています。皮膜成分は粘性維持に必要な分を除いて廃止され、アイロンワークの抜けと手触りの両方を向上させています。

使い方

  • 縮毛矯正1液時:1液塗布時に反応が強すぎると感じたら、アンジーをその上から塗布します。過膨潤は収まりつつ薬剤の還元をストップさせすぎないため、引き続き時間を緩やかに置くことが可能です(「還元スロウ」という認識で使用可)。スロウになるだけでなく、有効成分が毛髪内に深く入り質感も向上します。
  • 縮毛矯正の中間処理:水洗→シャンプー→流し→アンジー→流し、その後各種FORCE seriesに進むのがおすすめです。レブリン酸効果による適度な膨潤緩和と、CMC成分・脂質・コラーゲンPPT・トステアなど有効成分による質感向上・架橋効果が得られます。
  • 後処理(2液への添加):2液の中に3〜5%程度入れることで質感が向上し、酸化効率も良くなり、架橋効果も得られます。
  • カラーin:1剤に対して10%inすることで質感が大幅に向上します。カチオン性のためトーンアップ系の初速が緩やかになり、トーンダウンや毛先のカラーinに特に効果的で、カラー発色効果も期待できます。
  • トリートメント時のCMCとして:塗布してコーミングし、そのままチェンジリンスで馴染ませて次の工程へ進みます。

ネクター(新ネクター/疎水化処理剤)

内容量 1000ml
使用方法 原液塗布推奨
主な有効成分 セラック・没食子酸・疎水型ケラチン2種・特殊ケラチン2種・ヒドロキシプロピル加水分解シルク

美容業界で最も扱いやすいとされる疎水化処理剤を大幅アップデートした製品です。疎水効果は旧ネクターより向上しながら、最新の製法により軋み感が軽減され、艶感と収まり感が大きく向上しています。ハイダメージ毛や親水化した髪のダメージホールに効率よくアプローチする設計で、ダメージのない髪・少ない髪には使用の必要はなく、カラー毛以上のダメージレベルでの使用が推奨されます。アルカリ分はアルギニンに加えヒスチジンを採用し、毛髪本来の成分を補給する設計です。

使い方

泡ポンプフォーマーなどに原液で入れて毛髪につけるだけです。処理後はブローやアイロンなど熱処理の工程を入れることで、ネクターがより効果的に定着します。基本的にネクターを使用した施術では熱処理を行ってください。

おすすめの重ね使い順:ネクター(アニオン)→アンジー(カチオン)→ピースピュアトリートメント。ネクター使用後にアンジーやトリートメント類を重ねることで、軋み感を軽減しながら、ネクターの疎水成分や帯電したアニオンが、上につくトリートメント成分をより効きやすくし、持ちも良くなります。単品使用よりも他処理剤との複合使用が推奨されています。それでも軋みが取れない場合はピースピュアトリートメントが有効です。

マーキュリー(特殊ブレンド還元ブースター)

内容量 500ml
還元値 40(ハーツGと同濃度)
還元剤 グアニジルシステイン&システアミンチオグリコレート(濃度40%)

ハーツGと同じ還元濃度に調整しながら、他の高還元値の原液系薬剤よりも効果実感が誰でも分かるほど高い、最新のエビデンスと研究から生まれた還元ブースターです。使い方はハーツGと同様に添加するだけです。

おすすめ対象毛

  • ブリーチ毛
  • エイジング毛
  • 細毛軟毛

いわゆる「焼けやすい」「過還元になりやすい」荒れ方をしやすいお客様に対して絶大なポテンシャルを発揮します。「伸びるのに焼けない」が最大の特徴で、髪質改善に特化した美容師ほど違いを実感しやすい処方です。

マーキュリーの技術的な特徴

  • 浸透促進効果により、他の原液系還元ブースターより圧倒的に伸ばしやすい
  • グアニジルシステインの働きにより、ダメージ毛には補修・架橋効果を、健康毛には還元剤としての効果を発揮
  • りんご酸+アクリオの処方による毛髪内部(メデュラ)への補修効果(エビデンスあり)
  • 特記成分の組み合わせによる、くせの捩れ補修効果(エビデンスあり)
  • エルカラクトン+アクリオの浸透促進の相乗効果(エビデンスあり)
  • 活性ケラチン「シナチントップ」配合による補修とスパッと感(特にHEARTS seriesと相性が良い)
  • ジマレイン酸配合によるプレックス効果

マーキュリーに使われるシステアミンチオグリコレートは、熱施術に対して極めて高い耐性を持つ還元剤です。これと相性の良いグアニジルシステインを組み合わせたことで、これまで難しかったエイジング毛・ブリーチ毛・細毛軟毛への矯正技術に大きな進歩をもたらしました。従来、こうした還元剤は「癖が伸びにくい」という弱点がありGMTやチオ系に軍配が上がっていましたが、マーキュリーは最新の研究とエビデンスにより、この弱点を克服し、伸びやすさを両立させています。なお、TIAMATを使用している場合は、精密な熱管理との相性からさらに扱いやすくなります。

組み合わせ実例

各シリーズは単体でも機能しますが、SynergyTOKYOの製品は「組み合わせて初めて真価を発揮する」設計思想が随所に見られます。ここでは、実際の現場で紹介されている組み合わせ例を整理します。

フルコース施術の流れ(一例)

  1. ピースアルファでキューティクルを開く

    ※カラーやパーマの後には行いません。

  2. ケラフォースで髪の主成分ケラチンを補う

  3. アンジーで髪の隅々まで行き渡らせる

  4. ネクターでダメージホールを埋めつつ補強

  5. ベルバフでレブリン酸補強

  6. EVER1st・EVER2ndで最強のインナー・アウターケア

  7. ピースピュアトリートメントでなめらかに整える

  8. セルフォースで脂質補給

  9. キトフォースで擬似キューティクルを作成

すべての工程を毎回フルで行う必要はありません。髪の状態や施術メニューの価格帯に応じて、必要な工程だけを抜き出して組み立てるのが現実的です。重たくならず、さらりとしているのに芯のある質感を狙う場合は、上記の流れが特に効果的とされています。

アルカリ酸熱トリートメントの配合早見表


組み合わせ 比率 pH目安
ピースアルファ:ピースボンド 5:1 約5.5〜6
ピースアルファ:ピースコンク:ピースボンド 1:1:30% より柔らかくしなやかな仕上がり

役割別・処理剤の位置づけ早見表

役割 該当製品
アルカリ・膨潤コントロール ピースアルファ、ピースコンク、アンジー(過膨潤の抑制)
酸熱・架橋 ピースボンド、ベルバフ、ベルポーション
ケラチン補給 ケラフォース、ネクター、アンジー
脂質・CMC補給 セルフォース、アンジー
皮膜形成・熱保護 キトフォース、ケラフォース
還元ブースター マーキュリー、ハーツG80
還元・酸化サポート ベルクロロ
残留物・活性酸素除去 ベルリセット、ベルポーション
クレンジング ピースゼロ
システムトリートメント EVER1st・EVER2nd
専用アイロン TIAMAT

まとめ

SynergyTOKYOの製品体系は、単に「良い薬剤・良い処理剤が揃っている」というだけでなく、それぞれの製品が明確な役割を持ち、組み合わせることで相乗効果を発揮するように設計されています。HEARTS seriesで髪質・悩みに合わせた還元剤を選び、PIECE seriesでpHをコントロールし、FORCE seriesで熱への耐性とツヤを補い、BELLE seriesで仕上げと後処理を整え、EVER seriesでシステムトリートメントとして完成させ、eimiy seriesで質感の核となるCMC・疎水化・還元ブーストを担う。そしてTIAMATが、これらすべての効果を最大限に引き出す精密な熱管理を支えています。

製品数が多く、最初はどこから手をつければよいか迷うかもしれません。まずは自店で扱う頻度の高いメニュー(縮毛矯正、髪質改善トリートメント、カラー同時施術など)から、関連するシリーズを重点的に理解していくことをおすすめします。この記事が、日々のサロンワークでの薬剤選定・組み合わせの判断材料として役立てば幸いです。

SynergyTOKYO取扱店|HAIR SALON MELIA

HAIR SALON MELIA(ヘアーサロンメリア)は、さいたま市南区にある髪質改善・縮毛矯正専門サロンです。本記事でご紹介したSynergyTOKYO製品を実際にサロンワークへ導入し、日々の縮毛矯正・髪質改善施術に活用しています。

南浦和駅から徒歩30秒、浦和駅からも徒歩15分とアクセス良好。製品についてのご質問や、施術のご相談はお気軽にお問い合わせください。

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店舗画像 店名 HAIR SALON MELIA
住所 〒336−0018 さいたま市南区南本町1−2−14 第一小池ビル2階
電話 048−606−3186
この記事を書いた人
星野 篤志(Atsushi Hoshino)
HAIR SALON MELIA 代表

髪質改善・縮毛矯正を得意とし、年間数百名のくせ毛に悩むお客様を担当。
SynergyTOKYO製品を用いた施術を数多く手がけ、現場での実感をもとに本記事をまとめました。
南浦和駅徒歩30秒「HAIR SALON MELIA」にてお待ちしております。

▶︎ サロン公式サイトはこちら
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HAIR SALON MELIA/ヘアーサロンメリア
0486063186
さいたま市南区南本町1-2-14第一小池ビル2階
平日9:00~18:30
土日祝9:30~18:00
営業時間外のご予約はお電話にてお受けしております

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